政治・経済

園庭芝生化 4こども園で 5・6年度 安曇野市が自然保育推進

三郷東部認定こども園の園庭。市立の保育施設で唯一、芝生が植えられている

 自然保育を推進している安曇野市は、市立保育施設の園庭の芝生化を計画している。まずは令和5年度と6年度に三郷地域にある認定こども園4園の園庭を芝生化する方針を示している。現在は多くの園が土の園庭となっているが、芝生を植えることで今以上に伸び伸びと外遊びができる環境を整える。

 5年度に三郷西部、三郷北部、三郷南部の3園、6年度に三郷東部の1園で計画している。西部は園舎の建て替え工事に合わせて園庭を芝生化し、北部と南部は現行の園庭に芝生を植える。市内の認定こども園と幼稚園の計19園で唯一、園庭が芝生となっている東部は、移転新築工事に合わせて新園舎の園庭も芝生にする予定だ。
 市教育部によると、4園以外の具体的な計画は決まっていないが、年3、4園ペースで進める。芝生の園庭は維持管理に手間がかかるものの、景観が良く、砂ぼこりが抑えられる上、排水性が高く降雨後も速やかに利用できる。転んだ時のけが軽減も期待しているという。
 市議会3月定例会に提出している新年度一般会計当初予算案に、三郷西部認定こども園の園舎建て替え工事費5億円余りと、三郷北部と三郷南部の両認定こども園の園庭芝生化工事費770万円を計上している。市こども園幼稚園課は「寝転がったり、走り回ったりして芝生の感触をじかに味わえる。小さい頃からその感覚を得られる幸せを感じてもらえれば」としている。