3月8日は国際女性デー 松本で12日にイベント

3月8日の国際女性デーを記念したアートイベント「クロースライン」が12日午前11時~午後6時、松本市中央2の中町・蔵シック館で開かれる。市内の女性有志が立ち上げたフラワーデモ松本が主催し、性暴力やセクシュアルハラスメント、女性ゆえに受ける差別などの潜在的な社会問題を可視化する。
メキシコのフェミニストアーティスト、モニカ・メイヤー氏のプロジェクトに賛同して実施。▽女性として差別されたことはあるか▽セクハラや性暴力を受けたことがあるか―などの問いかけを貼り出し、来場者が匿名で自由に回答できる空間をつくり出す。表面化しづらい声なき声を拾い上げることで、参加者が立ち止まり、考える機会につなげる。
フラワーデモは平成31(2019)年4月、性暴力事件に対して全国で相次いだ無罪判決に抗議し東京で立ち上がった。松本では同年11月に発足し、毎月11日に松本駅前で街頭活動が継続されている。主催者は社会に根付く男性中心の視点や価値観が、女性目線の問題を軽視しているとし「悩みや疑問を持つ女性たちが勇気を持てるように」と話している。
参加無料。当日は午後3時からパフォーマンスアーティスト蒲英里子さん、4時半からシンガー・ソングライター葦木啓夏さんの関連企画もある。問い合わせはフラワーデモ松本(tclmtmt@gmail.com)へ。