政治・経済

松本市議選に37人が出馬準備 定数31 市長への姿勢焦点

 任期満了に伴う松本市議会議員選挙(4月16日告示、23日投開票)の告示まで2カ月となった。市民タイムスの取材では、定数31に対し現職23人、新人14人の計37人が立候補の意向を表明。42人が出馬した前回選と比べ現時点では5人少ない。臥雲義尚市長就任後初めての市議選で、現市政への向き合い方が焦点の一つとなりそうだ。

 昨年末の時点から現職の立候補予定者は3人、新人は9人増えた。柿澤潔氏は不出馬の意向で、引退予定の現職は計5人となった。
 立候補予定の37人は男性22人、女性15人。年代別では60代が14人と最も多く、40代と50代、70代が各6人と続く。現職は60代以上が17人、新人は50代以下が11人で、年齢層に差がある。政党別では公明党と共産党が各4人、立憲民主党と日本維新の会、参政党が各1人、無所属が26人。
 住所を全35地区のブロック別にみると、河西部(奈良井川以西の旧市)が9人(うち現職7人)、南部が7人(同5人)、東山部が8人(同3人)、中心市街地の「深志」が5人(同1人)、中心街南部の「深志南」が4人(同3人)、西部が4人(同4人)。
 市議選に先立って行われる県議選(松本市・東筑摩郡区)の立候補予定者は10人と混戦模様で、この選挙結果が市議選の投票行動に影響を与えるとの見方がある。前回市議選で43・73%だった投票率が上がれば、当選ライン(前回は1659票以上)が上昇する可能性もある。
 新人の中には、前回市長選で臥雲市長を支持した人が複数いる。臥雲市長も「議会に新しい風を送り込もうという動きがかなりある」と注目。これまで議会と臥雲市長の関係は、政策や手法を巡りぎくしゃくする場面が少なくないだけに、各候補者の政治スタンスにも関心が高まりそうだ。