今年のOMFオケ公演 ステファン・ドゥネーブさんとジョン・ウィリアムズさん指揮

世界的指揮者の小澤征爾さん(87)が総監督を務め、松本市で開催される国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)の実行委員会は7日、今年のオーケストラ公演の概要を発表した。指揮はフランス出身のステファン・ドゥネーブさん(51)と米国在住で世界的作曲家でもあるジョン・ウィリアムズさん(91)が担い、市民らによる合唱団が7年ぶりに舞台に立つ。
今年は、当初より開幕日を前倒しし8月19日~9月6日の19日間となる。ドゥネーブさん出演のオーケストラコンサートAプログラムは8月25日と27日。合唱が入るプーランクの宗教曲「スターバト・マーテル」とラベルのバレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲などを予定する。平成25(2013)年に続く出演で、再度指揮を予定しながら感染症のため中止された3年前と同じ選曲とした。
合唱は100人規模で、半数程度を公募による市民合唱団で構成予定。11日にオーディションがある。
ウィリアムズさんはS・スピルバーグ監督作品をはじめとする映画音楽の巨匠。米ボストン交響楽団音楽監督だった小澤さんと親交があり、小澤さんの勧めで指揮を始めた。9月2日のBプログラムで「スター・ウオーズ」「E.T.」「ハリー・ポッター」といった自ら作曲した映画音楽などでタクトを振る。
いずれもサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)が演奏する。臥雲義尚実行委員長はBプログラムについて「30周年を越えた新たなスタートとして、幅広い層にSKO、OMFの魅力を堪能していただけるチャンス」と話している。
今年のチケットは6月10日発売。両プログラムの詳細、室内楽なども含む音楽祭の内容は4月末までに発表される。