王滝村の新滝 厳寒の造形美

御嶽山3合目半(標高約1200メートル)にある王滝村の新滝の氷瀑が、最近の厳しい冷え込みで迫力を増している。滝の裏側に入ることができて「裏見滝」の名でも知られ、薄暗い洞窟の天井から伸びるつららが鍾乳洞のような眺めも作りだしている。
落差30メートルある滝の流れが凍り付き、巨大な氷柱となってそびえ立つ。高さは10メートルほどで、御嶽の峰のようにも見える。洞窟の天井の岩盤からは直径1メートルを超える氷柱が伸び、おびただしい数のつららは「氷のカーテン」となって厳寒の光景の風情を際立たせている。
圧巻の姿を撮ろうと訪れる写真愛好者の姿も多い。駒ケ根市から初めて訪れた男性(69)は「青みがかって見える氷が神秘的」と感激し、カメラを向けていた。
駐車場から徒歩で5分ほど。滑りやすい箇所もあるため、軽アイゼンを携行したほうがいい。