三郷・ぱおぱおのおうち 地域の子育て支え20年 日中の居場所提供 親子に憩い

安曇野市三郷明盛のNPO法人・子育て支援ぱおぱお(濵弘美理事長)が運営する子育て支援施設「ぱおぱおのおうち」が今月、開館20周年を迎えた。日頃利用する機会のない地域住民などにも広く来場を呼び掛けて、26日午前10時から記念イベントを開き、節目を祝う。
平成18(2006)年4月にオープンし、未就園児とその保護者に日中の居場所を提供してきた。一時的に子を預かる旧三郷村ファミリーサポート事業の協力会員らが、当時村内になかった屋内遊戯施設へのニーズを受け、旧三郷村社会福祉協議会の支援でNPO法人を発足、開設した。
現在は30組近い親子の会員登録がある。ボランティア約20人の運営協力で平日午前9時半~午後0時半に開館し、子どもの発達に理解を深める講座やヨガ、工作など多彩なイベントも月4回開催している。
4カ月の次男とよく利用する近くの井出奈那さん(40)は「同じ子育て世代や、運営に当たってくださっている地域の方との関わりに、親自身が励まされリフレッシュできる大事な場」と話す。
過去10年ほどの間に登録利用した約300組に26日の案内を郵送した。当日はセレモニーに続き、駐車場に描いてある絵をみんなで塗り直すペイント企画やすいとんの振る舞い、三郷義民太鼓の演奏などを催し、交流を促す。
法人立ち上げと運営に尽力してきた前理事長の小口茂子副理事長(89)は「時代が変わっても、子育ての基本は変わらない。子どもを認め抱きしめてあげること、その大切さを伝え続けられる施設でありたい」と話している。
問い合わせはぱおぱおのおうち(電話0263・77・1180)へ。