長野道でもETC障害 応急復旧完了で解消

中日本高速道路(ネクスコ中日本)管内のETC(自動料金収受システム)が6日から使えなくなったシステム障害は7日、長野道にも及んだ。未明から梓川スマートインターチェンジ(SIC)などで入り口を閉鎖する措置が取られたが、午後2時までにネクスコ中日本管内のすべてのインターチェンジ(IC)・SICで応急復旧作業が完了し、障害は解消された。
長野道では7日午前1時半ころから、岡谷、塩尻、塩尻北、松本、安曇野の各ICで障害が発生し、梓川SICで入り口が閉鎖された。
塩尻北IC出口のETCゲートには「閉鎖中」と表示されたが、後日精算により通過可能で、車の流れはいつもと変わらなかった。松本IC出口のETCレーンは後日精算で通過できたが、人が対応する一般レーンで支払おうとする車が多く、列ができていた。「閉鎖」とされた梓川SIC入り口は一時停止を促すバーが自動で開閉し、車が通行できた。
安曇野市内の企業の総務担当者は「長野道を使って通勤する社員がいて心配したが、出勤できないといった影響はなかった」と安どしていた。長野道上り線の梓川サービスエリアで休憩していた、愛知県へ移動中の20代女性は「後日支払いは手続きが面倒なので、故障していないICを利用したい」と話していた。
システム障害は、静岡や愛知など1都7県内のIC・SIC計106カ所で起き、最大約38時間停止した。深夜割引システムの更新作業が関係しているとみられる。