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大型連休前半スタート 観光地大きな混雑なく

観光客が行き交う縄手通り。大きな混雑はなかった(26日)

 春の大型連休、ゴールデンウイーク(GW)が26日に始まった。GWの前半は26~27日と29日の「飛び石連休」のためか、中信地方の観光地では大きな混雑はなく、ゆったりと街や名所を楽しむ観光客の姿が見られた。
 松本市の縄手通りではたい焼きを食べたり、店頭の商品を眺めたりと観光客が思い思いに楽しんでいた。五平餅やかき氷などを販売している井箟商店の井箟末子さん(84)は「今日は思っていたより暇。午後になって人通りが多くなってきたので、明日は忙しくなるかな」と期待していた。
 家族4人で山梨県中央市から日帰りで松本市を訪れた長沼司さんは「人出が少ないGW前半を狙って、毎年、松本を訪れている。市街地を散策した後、アルプス公園で遊ぶのが定番」と話し、長女の果穂さん(9)は「(国宝の)旧開智学校(校舎)に行って、昔の教科書を見たのが面白かった」と笑顔だった。
 国宝松本城には26日、昨年のGW初日より564人少ない3522人が入場した。午前中の入場はスムーズだったが、午後になってから30分待ちになった。静岡県伊東市から夫妻で訪れ、浅間温泉の旅館に1泊するという田村誠治さん(53)は「昨秋、2時間待ちで松本城の入場を諦めたので、今回は入れてよかった」と喜んでいた。
 浅間温泉の20軒の宿泊施設や松本駅前のホテルブエナビスタ(松本市本庄1)は26日はほぼ満室となった。