塩尻のチロルの森 4年半ぶりの復活に笑顔 初日から盛況

塩尻市北小野のテーマパーク・チロルの森が26日、令和2年11月に閉園して以来、4年半ぶりに営業を再開した。ゴールデンウイーク(GW)の初日ということもあり、家族連れでにぎわった。訪れた人は復活を喜び、動物とのふれあいやアトラクションを楽しんだ。
100人近くが待つ中、アルプホルンの演奏後、ゲートが開けられた。来園客は広々とした園内に入ると、ゴーカートやボート、芝すべりなどお目当てのアトラクションに向かっていた。
一日園長を務めた片丘小学校5年の川口洵君(10)はゲートで来園者を出迎えた。川口君は昨年3月に開かれたこども議会で議員としてチロルの森の営業再開を提言した。復活を待ちに待っていたといい、「すごくうれしい。いっぱい遊びたいし、みんなにぜひ来てほしい」と願っていた。
動物はヤギ、馬、アルパカが飼育されており、ヤギへの餌やりが大人気だった。山形小学校2年の桃井玲衣さん(7)は「なかなか食べてくれなかったけれど楽しかった。また来たい」と笑顔を見せていた。
今年の営業は11月24日まで。運営会社のワールドインテック(東京都)は、新型コロナウイルス禍前と同程度となる6万5000人の来園を見込んでいる。同社の髙井裕二副社長は「市民の方の熱を感じた。施設整備はまだまだ足りないところがある。今後、さらによくなったチロルをお見せしたい」と話している。