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OMFの大舞台へ意欲 市民合唱団が練習開始

8月の公演に向け、練習をスタートさせたOMF合唱団

 松本市で8月に開幕する国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)で、サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)と共演するOMF合唱団の練習が6日、松本市水汲のキッセイ文化ホールで始まった。オーディションで選ばれた31人が、本番で上演されるマーラーの交響曲第2番「復活」の合唱部分を音程や発音に気をつけながら歌った。

 県内外に住む22歳から74歳までの合唱愛好者たちで、本番ではプロの東京オペラシンガーズと合唱を担う。指導する県合唱連盟理事長の中村雅夫さん=松川村=は「フェスティバルの当初から、小澤征爾さんが市民が合唱で参加できる機会を設けてくれたおかげで、アマチュアが国際的な舞台に立てる。この機会を大切に頑張りましょう」と呼び掛けた。
 練習では歌詞がドイツ語のため、発音の仕方にも細かい指導が入り、参加者たちはメモをとりながら熱心に発音していた。松本市内の小学校で音楽を教える教諭の宮坂有紀さん(23)=塩尻市=は「大きな舞台で歌うのは初めて。たくさんのことを学んで、子供たちにも伝えることができたら」と話していた。
 「復活」は8月29、30日、ピアニスト出身で小澤さんと親好があるクリストフ・エッシェンバッハが指揮を務め、上演する。9月1日には都内でも公演がある。