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地元の森林資源を薪として活用 松本の柳沢林業が四賀に作業場

作業場でチェーンソーを使い、薪の玉切りをする松永さん

 森林整備やキャンプ場の運営などを手掛ける柳沢林業(松本市岡田下岡田)の薪を生産する作業場が松本市穴沢(四賀地区)に移転し、市民に開放するイベントが6日に始まった。近年は電気やガスを使わず、環境に優しい薪ストーブへの関心が高まっており、薪への理解を深める機会として企画した。アカマツなど地元の森林資源に注目が集まることを期待する。

 イベントでは、薪ストーブの燃料となる原木を切り分ける「玉切り」の作業場を開放し、薪割りや乾燥といった工程の相談を受け付けている。チェーンソーのメンテナンス相談や、薪のたき付け体験もある。12、20、26日も開く。
 薪を生産する拠点は岡田地区と島内山田にあったが手狭となり、昨年11月に穴沢の旧松茸山荘跡地に移転した。約3000平方メートルあり、薪を加工する作業場のほかに、原木を保管するストックヤードを備えた。
 担当の松永俊久さん(54)は「薪作りは手間がかかるが楽しい。薪ストーブは体の温まり方が違うので、薪の良さを多くに人に伝えたい」と話している。
 イベントの参加は無料。開催時間はいずれも午前9時から午後3時まで。予約は柳沢林業のホームページで受け付けている。