上松のイラストレーター大畑哲也さん 一枚絵本集の制作にCFを活用

うつ経験を踏まえ、人に寄り添う作品づくりを続けているイラストレーター・絵本作家の大畑哲也さん(43)=作家名・TOH(とう)、上松町上松=が、作品集「あおいぼく一枚絵本集」3作目の制作を目指している。インターネットのクラウドファンディング(CF)で5月8日まで自費出版費用の支援を募っている。
日々の暮らしの中で見つけた言葉の断片を紡いだ詩に、自身がモデルのキャラクターなどのイラストを添えた作品を発表している。制作予定の作品集はA5サイズで、約60作品を掲載する。CFで3000円以上の資金を寄せてくれた人の名前を巻末に掲載する。募集目標金額は67万円。
これまで、平成17(2005)年に作品集第1作、27年に第2作を出版した。うつと向き合いながら生き方を模索していた第1作、結婚、2人の子供の誕生を経た第2作からさらに10年が経過。「いろいろな経験をして、より広く物事を見られるようになった。『熟成』した作品になると思う」とする。「読んだ人に『自分は一人じゃない』と気付いてもらえたら」と根底の思いを語る。
CFサイト・READYFORで資金募集している。フェイスブック、インスタグラム、Xのアカウントで情報発信している。
作品集は1000冊を作り、8月30日に県内の書店やオンラインで税込み1320円で発売する予定。