馬籠峠 ハイカー最多に 昨年度は7万650人 19.4%増 7割強が外国人
南木曽町の旧中山道・妻籠宿から馬籠宿(岐阜県中津川市)間の馬籠峠を通った昨年度のハイカーは、7万650人で、平成21(2009)年度の統計開始以降で最多となった。これまで最多だった前年の令和5年度より、1万1468人(19・4%)増と大幅に上回る。全体の75・7%を外国人が占め、海外からの人気が続いている。
公益財団法人・妻籠を愛する会が、峠の途中にある無料休憩所・一石栃立場茶屋を通過した人を調べている。
外国人は5万3494人で、5年度から1万2380人(30・1%)増だった。月別に見ても、いずれも5年度を上回った。日本人は1万7156人で、前年度より912人(5・0%)減。新型コロナウイルス禍前の元年度は1万9084人で、近年は一定数に落ち着いている。
統計開始以降、行動制限があったコロナ禍以外ではハイカー数は増加が続く。愛する会の藤原義則理事長は、観光シーズンだとバスを待つ旅行者の列ができる状況などに触れ「町もバスの増便などの対応を取っているが、今後もしっかり増加傾向に気を払いおもてなしにつなげる必要がある」と指摘する。
近年は、地域で外国人のレンタカー利用者が増加傾向にあるという。昨年度に妻籠宿の駐車場に止まった外国人の利用するレンタカーは4528台で、全体の6・9%を占めた。コロナ禍前は0・7%(616台)だった。増加の原因は不明というが、動向に注目して英語の案内板など環境整備などをしていく必要性もあるとした。