待望の土俵開き 改修完了 木曽町 相撲文化の発展さらに

木曽町相撲場(新開)の本土俵改修工事が完了し、27日に土俵開きが行われた。同相撲場で子供の頃から汗を流した大相撲・御嶽海関(上松町出身、出羽海部屋)も駆け付け、関係者や住民約100人が、木曽の相撲文化のさらなる発展につながる拠点となるよう願いを込めた。
神事の後の式典で、原久仁男町長は新生相撲場の門出を喜び、今後の活用に向けて「相撲競技のメッカとして選手の育成に励むとともに、スポーツ振興、交流人口創出に寄与できれば」と述べた。
式後にはこけら落としの稽古が行われ、地元の木曽相撲クラブや木曽青峰高校相撲部の8人が汗を流した。御嶽海関も胸を出し、子供たちの力強い当たりを笑顔で受け止めていた。福島小学校6年の澤守悠生君(12)は「新しい土俵で御嶽海関と稽古することができ、とてもやる気につながった」と笑顔を見せていた。
同相撲場ではこれまで座席がなかったが、ベンチと移動席合わせて1247席を設置。ベンチ座面には木曽産ヒノキ集成材(正面・向正面)、同町産カラマツ集成材(東西)を使った。土俵には大相撲でも使われている荒木田土を使用。照明をLED化し、つり天井の屋根葺き替えなども行った。県補助金も受け、約2億2700万円で施工した。