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地道に詐欺被害阻止!セブン―イレブン明科七貴店 店員が積極的に声掛け

店内に掲示された感謝状。望月さん(奥)を中心に店員が協力して特殊詐欺被害を防いできた

 安曇野市明科七貴のコンビニエンスストア「セブン―イレブン明科七貴店」は特殊詐欺防止の「優良店」だ。店員が積極的に声掛けして来店客を被害から救い、安曇野警察署などから受けた感謝状は15年間で計11回。その原動力となり、今月末で経営から身を引く望月庄三さん(72)は多くの店で水際阻止が充実することを願っている。
 同店では、高額のギフトカードなどを購入しようとする人がいた場合、県警作成の啓発用カード袋を活用する。表紙に記された「業者や他人から電子マネーを買うように言われている」などのチェック項目を見せ「どれかに該当しませんか」と声を掛ける。その時の反応を見て丁寧に話を聞き、焦る気持ちを落ち着かせる。この意識を店員に徹底させているという。
 店内に掲示された感謝状を見て相談する来店客もいるといい、被害を防いだ人は高齢者から若者まで幅広い。昨年2月には、令和5年中に県内で最も多くの詐欺被害を防いだコンビニとして県警本部の生活安全部長から感謝状を受けた。望月さんは「お客さまを被害から救うために役に立つことが、ひいては店のためにもなる。他のお店のオーナーも地道に活動することが大切ではないか」と話している。