松本・庄内地区公民館 科学実験ドキドキ

松本市の庄内地区公民館で23日、春休みの特別講座「こどもかがく教室」が開かれた。わくわくドキドキ、子供たちが喜ぶ催しを提供しようと有志でつくる庄内盛々会が企画し、地区の子ども会育成会やボランティアの会と共催した。マイナス196度の液体窒素を使った実験や、参加者自身が"実験台"になる大気圧実験ボックスなど盛りだくさんで、約100人が楽しんだ。
前半は岡谷酸素(本社・岡谷市)の協力で、元社員の大野光一さんが科学の不思議が詰まった実験の数々を披露した。液体窒素に漬けたバナナでくぎを打ったり、ドライアイスの上にシャボン玉を浮かせたり...。空気の重さや炭酸水、表面張力など身近にあふれる題材が手品のように参加者を魅了した。
後半は、全体を監修する女鳥羽中学校の理科教諭・北澤信さんらが、オリジナルの大気圧実験ボックスを用意。中に入って掃除機で空気を吸い、外からの気圧を全身で感じる装置で、子供たちが歓声を上げた。旭町小学校1年生の矢代晴大君は「もう1回やりたい!」と喜んでいた。
盛々会の大嶋健資会長は「想定以上に盛況だった。今後に向けた弾みにしたい」と手応えを話した。