30歳の節目にカプセル開封 塩尻・広丘小の平成18年度卒業生

塩尻市広丘小学校の平成18(2006)年度卒業生が22日、卒業記念で学校の中庭に埋めたタイムカプセルの開封会を開いた。当時の4クラス・128人のうちの約60人と、担任教諭らが集まり、団結力を発揮してスコップで土を掘り起こした。1クラス分のカプセルしか見つからなかったが、久しぶりの再会を喜び、和やかなひとときを過ごした。
30歳になったら開封すると決めていた。カプセルがある場所は中庭の卒業記念樹の近く、と当時に埋めた保護者らから聞いていたが、1個しか探し当てられなかった。
見つかったのは4組の物で、6年生の時に書いた将来の夢の作文や、30歳の自分あての手紙、当時使っていた野球のボールやキーホルダーなどが入っていた。作文や自作の漫画を手にした医師の小原亘顕さん=鳥取県=は「ちょっと恥ずかしいけれど、絵を描くのが好きだったことを思い出した」と懐かしんでいた。
実行委員で会社員の斉藤幸乃さん=塩尻市広丘野村=は「こんなに多く卒業生が集まり、つながりができていることがうれしい」と話していた。残り3クラス分を開封するため、23日も掘り出す作業をする。