安曇野の明科で山林火災 たき火が強風で燃え移り建物も全焼

22日午後0時半ころ、安曇野市明科東川手で「たき火の火が建物に燃え移った」と消防に通報があった。木造2階の建物を全焼したほか、強い風にあおられて付近の山林に燃え広がった。松本広域消防局や市消防団が消火活動を行ったが、同日午後8時時点で鎮火に至っていない。けが人は確認されていない。
現場は国道403号沿いで、明北小学校の北側。消防局によると消防車両20台余が出動し、富山県と群馬県の消防防災ヘリの応援を得て、上空からも消火活動をした。同日は県中部に乾燥注意報、松本地域に強風注意報が出されていた。
国道からは、消火作業が進んでも斜面の枯れ木や落ち葉があちこちで燃えているのが見えた。近くに住む人は昼頃に大きな爆発音を聞き驚いたと振り返った。70代男性は「おっかないも何も。風が吹き上げて、燃え移るかもしれないと思った」と心配そうに話していた。