松枯れ状況の地図 塩尻市公式HPで公開 年3回更新へ

塩尻市は18日から、市内の松の枯損木の発生状況をまとめた地図を市公式ホームページで公開している。昨年4月以降の調査による覚知(発見)本数だけで約1800本あり、松くい虫被害が急速に拡大して市の対応が困難になる中、市民に現状を把握してもらう狙いがある。
地図上には直近の1800本の枯損木の位置をマークした。4カ月に1回、情報を更新していく方針だ。市は枯損木の処理について市民生活への危険度の高い箇所を優先して順次作業を進めている。
市内の松くい虫被害は平成27(2015)年に本格化し、市街地や山林で前年の1・5倍のペースで増え続けている。26年に初めて1本が確認されてから令和7年2月末までの累積で5682本を覚知した。
18日の定例会見で百瀬敬市長は「全体像として理解していただき、新たな松枯れ発見にもつながるのではないか。山林所有者の協力を得ることにもなれば」と述べた。