入院生活特別室で快適に 4月から信大病院に専用フロア

信州大学医学部付属病院(松本市旭3)は4月1日、西病棟にホテル並みの高級感あふれる特別有料個室のフロアを設け、使用を始める。じゅうたんが敷き詰められたフロアに個室12部屋と、ラウンジを設け、フロア専属のコンシェルジュ(総合案内人)を配置し、より快適な入院環境を提供する。17日に報道関係者向けに内覧会が開かれた。
東西病棟の改修に合わせ、西病棟4階の一部(430平方メートル)が特別有料個室「グランフロア」になった。専用リストバンドを付けた患者だけが入れる。個室は広さの違いで2種類あり、面積54平方メートルが1部屋(使用料1日5万600円)、同27平方メートルが11部屋(同2万7500円)。ネットの動画配信サービスを見られるテレビやシャワー、トイレ、ソファなどを設け、大きい個室にはミニキッチンやクローゼットを備える。24時間のネット環境を整え、コンシェルジュは病院内の説明などを担当する。
入院時の個室希望が年々高まり、療養中も仕事ができる環境を望む患者も多いことから、プライバシーが守られる静かな環境として専門フロアを設けた。比較的若い世代の検査入院や軽度の手術入院での使用を想定している。花岡正幸病院長は「働きながらの入院も普通になってきている。安心できる快適な環境で療養していただきたい」と話している。