男性が料理担当し「おもてなし」 松本の城東公民館で初の「おやじ食堂」

松本市の城東公民館で16日、城東地区まちづくり協議会による初の「おやじ食堂」が開かれた。城東地区12町会の町会長や町内公民館長ら男性約20人で準備した2種類の定食が振る舞われ、多くの地域住民が訪れて楽しみながら味わった。
アサリの炊き込みご飯と、ウナギのかば焼き風味のかまぼこ「うな蒲ちゃん」を使ったどんぶり、具だくさんの豚汁を振る舞った。訪れた人たちは友人らと歓談しながら舌鼓を打ち、9歳の長男と炊き込みご飯を食べた花岡未奈さん(34)は「具だくさんで栄養たっぷりで良かった。息子も将来は料理をしてくれるようになるといいな」と話していた。
例年3月はカラオケ大会を開いてきたが、今年は趣向を変えた。3月は「国際女性デー」(8日)もあり、普段のイベントでは女性ばかりが料理を担当していることから、男性が料理をしてもてなそうと企画した。能登半島地震の被災地支援として石川県産の「うな蒲ちゃん」も取り寄せた。城東地区町会連合会の参沢陽資会長(75)は「雪が降る中で多くの人に来てもらえてよかった」と話していた。
食事の後はアマチュアジャズバンドの演奏で懐メロを楽しむコンサートやゲーム、抽選会もあり、参加者は午後のひとときを存分に楽しんだ。