地域の話題

宇宙生活の楽しさ語る 安曇野で宇宙飛行士・金井さん講演

会場からの質問に気さくに応じる金井さん

 長野放送(長野市)の開局55周年とサーキットデザイン(安曇野市穂高)の創立50周年を記念した講演会が16日、安曇野市穂高の穂高会館で開かれた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士・金井宣茂さんが、国際宇宙ステーション(ISS)での生活や実験について語り、県内外の親子ら約500人が宇宙に夢を広げた。

 金井さんはフライトエンジニアとして平成29(2017)年12月からISSに168日間滞在した。宇宙から見下ろした台風やオーロラなどの自然現象を写真で紹介しながら「国際宇宙ステーションから見る地上の風景は素晴らしい。一度くらいは宇宙体験をしてほしい」と、会場の子供たちに呼び掛けた。
 ISSにキッチンはないが、レトルト食品や缶詰などが充実しており「6カ月くらいは大丈夫。それくらいのバラエティーがあっておいしかった」。就寝時は寝袋を使い、無重力でぷかぷかと浮かんで寝るため「どんな高級マットレスも宇宙での寝心地にはかなわない」と紹介した。
 NBS長野放送が主催し、サーキットデザインが共催した。地域への感謝を表す機会として企画した。