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地域の魅力を自転車で体感 塩尻と朝日で試走会

八ケ岳連峰などを望むコースを自転車で巡る参加者たち(朝日村)

 塩尻市、朝日村、山形村の観光協会や観光担当部署でつくる「ぐるっと巡ろう!塩尻・山形・朝日サイクルツーリズム推進協議会」が昨年度3市村に導入したシェアサイクルで地域の〝推しスポット〟を巡る試走会が10日、朝日村と山形村で開かれた。昨年度に住民参加型のワークショップで作った「推しマップ」を基に関係者や一般の参加者がサイクリングをし、魅力を体感したり、マップの使いやすさを確かめたりした。

 自転車貸し出し・返却拠点のある場所を発着点に、村ごと約9㌔のコースを巡った。
 朝日村では村役場発着で見晴らしのいいスポットや鎖川沿いのコースを走った。標高約820㍍に位置する役場周辺の道路からは八ケ岳連峰、鉢伏山などが望め、組合立鉢盛中学校近くからは北アルプスの山並みが広がった。好天に恵まれて雪山が青空に映えた。山形村では村観光協会前を発着点に道祖神の見学や鷹の窪自然公園までの散策を楽しみ、公園ではコーヒーを入れて味わった。
 一般参加した松本大学3年の手塚琉盛さん(21)は「山並みなど景色がとてもきれいで驚いた。風も気持ちよく、車ではなく自転車で巡るからこそ発見できる魅力があった」と話した。
 協議会は来年度、3市村のサイクルマップや観光・イベント情報をまとめたパンフレットを発行する計画で、自転車を活用した観光誘客と魅力発信を目指す。