若者と松本市長が直接対話 随時開催、施策に反映へ

松本市の臥雲義尚市長が若者の声を直接聞く新たな広聴事業「松本若者ブレスト」の初回が6日、市役所で開かれた。フィンランド生まれのスポーツ「モルック」を競技する信州大学のサークル「信州まつぼっくり」の学生6人が老若男女を問わず楽しめるモルックの魅力を紹介し、各地区の福祉ひろばや小中学校への普及を提案した。
モルックは木製のピン「スキットル」を木製の棒「モルック」で倒して得点を競うアウトドアスポーツで、どこでも手軽に楽しめる。工学部1年生・保坂悠翔さん(19)がメンバーを募り、昨年4月にサークルを発足した。1~2年生の13人が主に松本キャンパスを拠点に活動し、福祉ひろばや公民館などで体験会を18回開くなど普及にも力を入れている。
メンバーたちは、数字を使う競技で頭の体操になること、2人対3人など変則的な組み合わせでの対戦が可能といった競技の魅力を説明した。臥雲市長と一緒に競技を楽しむ場面もあり、交流も深めた。
提案は福祉ひろばや小中学校への普及のほか、市民スポーツ大会の競技種目として採用するよう求めた。臥雲市長は協力を約束した上で、「普及を図る主体がないと持続可能な競技として成り立たない。大会の運営主体となる松本モルック協会を設立してみてはどうか」と投げ掛けた。
保坂さんは「松本にはモルックを競技するもう一つの社会人団体があるので連携し、協会設立へ動きたい。市長の意見を聞き、やる気が出た」と話していた。
若者ブレストは、若者の声を市政に直接反映し、市政に関心を持ってもらうために企画した。年数回開催していく予定で、次回は12日に開く。