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台湾ツアー客 木曽路満喫 観光連盟 冬に誘客 体験盛りだくさん

かんなの使い方を美術館のスタッフ(右)から教わる台湾からのツアーの一行

 住民と触れ合える体験企画をふんだんに盛り込んだ旅行商品の開発に向けたモニターツアーが5~7日の3日間、木曽町内で行われている。木曽観光連盟が3年前から取り組む台湾からの誘客企画。〝冬の遊学〟をうたう今回は5人が木曽町を訪れ、文化や名所の魅力に触れながら住民との交流を楽しんでいる。

 2日目の6日は、新開のふるさと体験木曽おもちゃ美術館で、ヒノキの箸を作った。同美術館の木工担当スタッフの指導を受けながら、約1センチ角に切り出されたヒノキに丁寧にかんなをかけた。角材が少しずつ箸の形に近づくにつれ周りは柔らかなかんなくずであふれ、ヒノキの香りに包まれた。
 電熱ペンで日付や名前などを焼き付けてオリジナルの一膳を完成させた。陳淑怡さん(54)は「木々に抱かれた環境の中、木の温かさが感じられる木造校舎の教室での木工体験は、『木曽のハーモニー』を違和感なく感じることができるひとときだった」と話していた。そば打ちにも挑戦し、打ち立てを味わった。
 一行は初日、中国語を話せる日本人による寸劇を交えた日本語教室を受講し、木曽川沿いに建つ崖屋造りや足湯を巡った。最終日は開田高原でスノーシューを楽しみ、木曽福島スキー場でそり滑りを体験する。