青峰高生 入浴グッズ開発 木製 バスクリンと共同で

木曽青峰高校(木曽町)の3年生7人が、入浴剤製造などのバスクリン(東京都)と共同で木製の入浴グッズを開発した。同社は木曽福島を題材にした入浴剤を手掛け、町内で森林再生プロジェクトを始めている縁もあり、今回の取り組みにつながった。3日に同校で発表会を開き、工夫を凝らした3点をお披露目した。
入浴剤を中に入れ楽しむ玉手箱を模した品「夢ノ箱」、髪をとかす櫛「ヘアコーム桜」、魚形のピースを浮かべて遊ぶ玩具「おふろでいろどり金魚すくい」を制作した。各自がテーマを追求する「課題研究」の時間を使い、同社や木曽の木材で製品を作るツリー・トゥ・グリーン(東京都)の指導を受けて試作を重ねた。製品の包装も自分たちでデザインした。
夢ノ箱は入浴剤を入れ湯船につけると、ひもがほどけて煙が立つ玉手箱のようになる。大原洋人さんは「上松町の浦島太郎伝説に着想した。親子でゆっくりお風呂を楽しむことにつながれば」と願う。
ヘアコームは幅広い人が使いやすいように櫛の長さを追求。渡部サンティノさんは、使い心地を試し「事前に髪をとかすとシャンプーなどなじみやすい。髪のケアにつながると思う」とうなずく。
金魚すくいは、魚形の木片をアクリル絵の具で着色でき、包装の内面に豆知識つきのおみくじをデザインした。村地ひよりさんは「お風呂も色塗りの時間も、親子で楽しめ仲が深まるようになれば」と話す。
同社はアイデアの活用を検討している。製品は町役場で3月末ころまで展示する。