松本などで大雪警報 あずさ14本運休など交通混乱

本州南岸の低気圧の影響で、中信地域は4日、雪が降った。気象庁によると、松本市沢村で午後7時現在で3センチの積雪を観測し、長野地方気象台は松本市や安曇野市、塩尻市などに大雪警報を出した。JR中央東線の特急あずさは松本、新宿発ともに午後2時50分以降の上下14本が運休するなど交通機関に乱れが生じた。
松本市街地では昼過ぎから雪が降り始め、次第に強まった。重く湿った「カミ雪」で、日中、傘を差して歩く人やライトを点灯して走る車が見られた。
松本駅の改札前にはあずさの運休を知らせる紙が張り出された。出張で甲府に行く予定の富山県の50代男性は「まさか列車が止まるとは。友人からは2週間前に暖かいと聞いていたのに」と困っていた。5日は通常通り運行される見通し。
アルピコ交通によると、松本と新宿を結ぶ高速バスは午後2時55分以降に上下14便が運休した。5日は松本発の早朝3便が運休予定。
フジドリームエアラインズが運航する県営松本空港発着の定期便は、神戸線の1便が欠航した。
中部電力によると、雪による倒木で電線が切れるなどして、松本市四賀地区や安曇野市豊科田沢の一部地域で一時停電し、約540戸に影響した。
松本市内では3小中学校が下校時間を30分~1時間ほど早めた。安曇野市の10小学校は5日の登校時間を遅らせる。
雪は5日未明まで降り続く見込み。午後6時までに予想される24時間降雪量は、松本地域と乗鞍上高地地域が20センチ、木曽地域が15センチ。気象台は交通障害などに注意を呼び掛けている。