エア・ウォーターアリーナ松本 大規模改修完了へ

松本市美須々のエア・ウォーターアリーナ松本(市総合体育館)の大規模改修が大詰めを迎えている。メインアリーナの天井の耐震化や照明のLED(発光ダイオード)化、スタンドの一部座席の改修などを行い、今月末に完了となる。工事に伴いメインアリーナは昨年3月から利用を丸1年休止しており、市は4月の再開に向けて準備を進めている。
同体育館は平成3(1991)年に建設された。これまで細かな改修は利用状況をみながら行ってきたが、照明の老朽化が進んだことと、つり天井の補強が必要になったことから、令和2年度に大規模改修に着手した。同館2階のサブアリーナは令和5年10月に利用中止にして照明のLED化や壁面の張り替え、床面の修繕などをして6年4月に利用を再開している。
メインアリーナは天井を張り替えた。LED化された照明は、改修前は40基だったが改修後は80基に増え、明るさを細かく変えられるようになった。これまで放送室内しかなかった照明用のスイッチを、事務室内に新たに設け、利用状況に応じてこまめに点灯や消灯ができるようになった。スタンド席の一部は座面の形状が違う座席に置き換え、変化を付けた。壁面や出入り扉の修繕や床面の磨き直しもした。
体育館内の消防設備も更新し、スプリンクラーや非常灯、誘導灯も改修した。市は今月中旬に予約を開始できるように準備している。市スポーツ施設整備課の輪湖稔課長は「工事期間はご不便をおかけした。リニューアルした体育館を多くの市民に利用してもらいたい」と話している。