松本で今季初の本格的な積雪

本州南岸に停滞した低気圧の影響で中信地方は3日、雪が降り、松本市沢村で3センチの積雪を観測した。この冬初めてのまとまった雪で、車のスリップ事故や列車の運休が発生した。4日はさらに降雪が見込まれ、JR中央東線の特急あずさは午後2時以降発の上下線14本で終日、計画運休する。
松本市の中心街では3日の午前中、激しい降りとなった。建物の屋根や歩道が白く染まり、雪を乗せて走る車も見られた。自宅や店の前を雪かきする人もいた。
県警によると、午後1時までに起きたスリップ事故は松本署管内が1件、安曇野署3件、大町署2件だった。
アルピコ交通上高地線は、三溝駅を出発した下り列車が森口駅に向かう途中、架線の凍結が原因で運行できなくなった。松本―新島々間などで上下計14本が運休し、バスの代行輸送を行った。路線バスは、白骨温泉(松本市安曇)線が乗鞍高原観光センター~白骨温泉間で発生した雪崩の影響で3本運休した。松本駅前発のアルプス公園線が2本運休した。
県営松本空港を発着するフジドリームエアラインズの定期便は、福岡線の2便が松本空港の視界不良のため欠航した。長野道は安曇野インターチェンジ(IC)~更埴ICの上下線が通行止めとなった。
長野地方気象台によると、5日午後6時までに予想される24時間降雪量は、多い所で松本地域と乗鞍上高地地域、大北地域が20センチ、木曽地域が15センチと見込まれている。