木曽馬の里 出産ラッシュ 今季 子馬5頭が仲間入り

日本在来馬・木曽馬の飼育と繁殖に取り組む木曽町開田高原末川の「木曽馬の里・乗馬センター」で23日未明、今年初めての子馬が生まれた。センターでは今春、計5頭が出産を控える中、真っ先に「仲間入り」した子馬はごくごく音を立てて乳を飲むなど健やかな姿を見せている。
予定日より20日ほど早く生まれた。体高79・3センチ、体重28・5キロの雌で、標準並みの体つきという。3頭目の出産だった10歳の母・鈴谷と、6歳の父・草力の子で、父母譲りの茶色系統の「鹿毛」の体毛をしている。
23日夕は、四本足で軽やかに立ち、母馬のそばに寄り添う姿が見られた。「母子ともに健康」な状態だ。
センターでシーズン中に5頭の出産は久しぶりという。近隣の飼育農家も出産予定の木曽馬が多く、中川剛場長は「かなりにぎやかになりそう」と期待し、健やかな成長を願っていた。
センターでは現在、40頭近くの木曽馬を飼育している。子馬の放牧時期は、施設に雪があるなどしてまだ未定。