白鳥の北帰行 安曇野で始まる

安曇野市で越冬しているコハクチョウが故郷のシベリアへ旅立つ「北帰行」が本格的に始まった。保護活動に取り組む「アルプス白鳥の会」によると、ピーク時の今月14日には283羽を確認し、17日時点で208羽となっている。北帰行は3月下旬ころまで続く。
同市豊科田沢の犀川白鳥湖では17日、コハクチョウが餌をついばんだり、群れをなして空を飛んだりする姿を見ることができた。今季は10月13日に初飛来を確認。飛来数は例年より少なく推移していたが、北海道や東北、北陸の大雪の影響か、今月10日以降に増えた。
白鳥の会の会田仁代表(75)は「南風が強く、白鳥が樹木や建物に衝突する危険が高まる季節だが、無事に故郷に帰ることを祈っている。来季はまた元気に戻ってきてほしい」と話していた。