地域の話題

松本の観光地など紹介 ワシントン・ポストの記事が話題に 

松本市観光の魅力を伝えるワシントン・ポストの記事

 米国を代表する日刊紙「ワシントン・ポスト」に今月、松本市を紹介する記事が掲載され、話題を呼んでいる。国宝松本城の写真とともに、市内出身で世界で活躍する前衛芸術家・草間彌生さんの作品を紹介する市美術館、市内に点在する歴史ある味噌蔵やカフェなど、観光地としての松本の魅力を伝えている。

 記事は9日付で、タイトルは「あなたの旅行リストに加えたい、過小評価されている12の目的地」。オーバーツーリズムが問題となっている東京や京都といった有名観光地以外にも訪れるべき場所があるとして、長野県全体、特に松本市を取り上げている。「小さな街ですが、素晴らしいレストラン、季節のペストリーを提供する小さなカフェ、美術館(草間彌生は松本出身)、味噌蔵、そして国内で最も保存状態の良い歴史的な城」との記述が印象的だ。
 昨年度の市内の外国人宿泊者数は23万2780人で、米国は4番目に多い1万6845人だった。元年度のデータをみると、国全体では中国や台湾などの東アジアからの観光客が多い一方、松本は欧米・豪と東南アジアが多くなっており、本年度も同じ傾向だとみられる。
 市観光プロモーション課の勝山裕美課長は「松本城を訪れるのはアジア圏よりも欧米からの観光客の方が多い。記事を契機にさらに魅力を感じてもらえるように、情報発信に努めていきたい」と話している。