八面大王テーマに映画制作 松本・梓川小6年4組 22日の映画まつりで上映
松本市の梓川小学校6年4組(担任・麻和正志教諭、37人)が、約9カ月をかけて作ったSFアクション映画「八面大王の逆襲~STAR DIVER0・1」が完成した。地元の伝説に着想を得て、デジタル化が進む時代にあって本や、そこから得られる知識の重要性を訴えかける約1時間の作品に仕上げた。
古代に一帯で暴れ回った盗賊集団「八面大王」が現代によみがえったら―。特殊能力を持った八面大王の一味が小学校に襲い掛かってくる緊迫した非日常から平穏を取り戻すため、小学生が仲間と協力しながら立ち向かう。
脚本は地元の地理や歴史など地域資源を生かしながら、児童が寄せたアイデアを基に麻和教諭が組み立てた。児童は撮影や演技、小道具・大道具、音響、照明などを分担して作成を進めてきた。
一般公開を前に12日、同校体育館で試写会を開いた。チーフプロデューサーを務めた伊藤渉君(12)は「卒業を前に最後の思い出ができた。『あのシーン面白かった!』と口に出てしまうくらい楽しんで見てほしい」と話している。
まつもと市民芸術館(深志3)で22日午後1時半に開かれる「梓川小映画まつり」で公開される。ほかにも1年3組と6年3組が作った映画や番組などが上映される。入場無料。