自作の紙芝居で安全啓発 木曽警察署・小森太志さん 新作は「正しい110番通報」

木曽警察署地域・交通課の地域係長・小森太志さん(47)は、自作の紙芝居で住民に安全を呼び掛けている。地域で講話を行う際、「少しでも分かりやすくなるように」との思いから筆を執るようになった。安全意識の高揚に役立つことを願い活動する。
電話でお金詐欺(特殊詐欺)被害の防止や交通安全を題材にする。架空料金の請求、キャッシュカードのすり替えなど詐欺の手口を描いたり、車が1秒間に進む距離などをクイズ形式で取り上げたりして注意を促す。
画用紙に描く温かなタッチのイラストは、独学という。前任地の駒ケ根署赴任中に制作を始めた。イラストを手掛けるのは「ほぼ学校の授業以来」で、登場人物やしぐさ、文言など伝わりやすさを意識し描く。
「新作」は110番の適正利用を促す内容で、1月にあった王滝村の王滝小学校での啓発活動で児童に披露した。クイズを交えて110番を使う場面を紹介し、児童たちは友達と話し合い考えて理解を深めていた。
小森さんは「視覚に訴え、イメージが浮かぶことで安全意識につながればうれしい」と話す。昨春から赴任した木曽署管内で披露の機会はまだ少ないが「安全の役に立てるよう、声が掛かれば喜んで地域にうかがいます」と話している。