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住民の交流スタンプが促す 催し参加で押印、景品も 松本市和田

スタンプカードと景品を持つ福祉ひろばの利用者たち

 松本市の和田地区地域づくり協議会福祉健康部会と和田公民館、和田地区福祉ひろばは本年度、各種催しに参加するとスタンプをもらえる「WADAスタンプカード」の取り組みを始めた。スタンプを10個集めるごとにボックスティッシュやカップラーメンなどの中から一つを、カード1枚全30個に達すると可燃ごみ袋をもらえる。催しへの参加を促し、住民同士の交流を深めようと昨年10月に配布を始め、3枚目に突入する人もいる人気ぶりだ。

 福祉ひろばで3日に開かれたペタンクの催しには、カードを持った11人が参加した。参加者からは「いい思いつきだ」「カードがなくても催しには来るけれど、あった方が楽しみになる」などの声が聞かれた。カードを見れば参加回数が一目で分かることが張り合いにつながっているようだ。
 夏休みのラジオ体操で押印してもらったカードから発想を得た。住民有志でつくる「明日の和田を考える会」の意見を聞きながら、取り組みの概要を固めた。昨年10月に約100人が参加したウオークラリーで希望者に配布し、11月の芸術文化祭ではカードを持った親子連れの参加が見られた。
 主催者側にとっても、カードへの押印が参加者との会話のきっかけになっている。発案者で、福祉ひろば元職員の和田地区生活支援員・上原恵子さん(59)は「スタンプをもらうことが楽しみの一つで来てくれる。思いが通じて良かった」と手応えを感じている。
 スタンプカードは和田地区の住民が対象で、期間は3月末まで。新年度も実施を検討している。