地域の話題

冬の木曽 ツアーで満喫 木曽町三岳の大喜泉 自然、文化を体感 美食も

「癒やしのひとときを」と呼び掛ける3代目の田口雄太さん(左)と弟で料理長の光介さん。料理2品は〝出張調理〟で味わえる名店のメニュー(イメージ)

 冬の木曽を存分に楽しんで―。木曽町三岳の温泉宿「大喜泉」が初めて企画した「どっぷり木曽」プランが、SNS(交流サイト)を通じて全国から反響を呼んでいる。温泉と健康をテーマに掲げた、2~3月の毎週末(木~土曜日)限定の2泊3日ツアープランだ。地元の名店の味がシェフや料理人の〝出張調理〟で味わえたり雪山を散歩したりと、さまざまなアクティビティを通じて木曽の魅力が味わえる。

 1泊目の夕食は、フランス料理「シェ・コイワイ」(木曽町福島)が手掛ける地元食材にこだわったフレンチか、日本料理「木曽路 四季の彩 幸川」(同)による季節の料理が、週替わりで楽しめる。このほか、品評会常連の老舗豆腐店・田中屋(同)の湯豆腐や、地元の猟師・難波崇さんから仕入れたイノシシ肉を使ったボタン鍋、「すんき」や「とうじそば」なども味わえる。
 ツアーには、地域文化の再発見や持続可能な観光を通じて地域経済に貢献する狙いもある。趣旨に賛同し、木曽に生きた動物からの恵み「革」を使ったストラップ作り(初日夜)は難波さんが講師を務め、尾の島自然公園(開田高原)を貸し切りにしての雪山散歩(2日目午前)は、木曽おんたけ健康ラボがサポートする。温泉宿の3代目・田口雄太さんは「木曽の自然や文化を体感し、自然の力で心も体も健康になってほしい」と呼び掛けている。
 料金は1人4万4800円から。問い合わせは大喜泉(電話0264・46・2155)へ。