男性の料理教室100回目に 松本の神林福祉ひろば

松本市の神林地区福祉ひろばが主催する「男性の料理教室」が今冬、100回に達した。福祉ひろばがオープンした翌年の平成11(1999)年に始まり、26年間で延べ400品を超える料理を作ってきた。節目に合わせ、歴代の参加者や講師を務めている神林食生活改善推進協議会メンバーからアンケートを取り、人気上位の20レシピを掲載したレシピ集を作成した。
教室は、男性にも健康的な食生活について関心を持ってもらおうと始まった。当初は年1、2回だったが、最近は年4回開いている。毎回、市の栄養士や食改のメンバーが考えた、郷土食や家庭料理など4、5品を作り、みんなで味わい、談笑している。時に遠出をしてその土地の料理を食べたり作ったりすることもある。
節目の回が10日に福祉ひろばであり、男性参加者や食改メンバー、来賓の町会長ら34人が会食した。参加者が、煮干しでだしを取りバターなどを加えた具だくさんのみそ汁、フルーツを載せた牛乳寒天を作り、弁当とともに味わった。平成20年ころから教室に通う梅本修さん(83)は「和気あいあいとしていて来るのが楽しい。多くの人に支えられ100回目を迎えられた」と感謝した。
レシピ集は会食でお披露目された。A5判のフルカラー22ページで、平成11年11月の第2回で作った「月見蒸し」や、21年5月の第37回のレシピ「本格麻婆豆腐」などが載っている。120部を印刷し、町会長らに配っている。
神林地区福祉ひろば事業推進協議会の浅田直美会長(71)は「人生100年時代といわれているので、参加者にはこれからも元気で頑張ってほしい」と願った。