政治・経済

安曇野市の新年度一般会計予算案 502億円で過去最大 子供・子育て支援に注力 

  安曇野市は10日、一般会計の総額を502億5000万円とする新年度当初予算案を発表した。前年度当初より2・7%(13億2000万円)増え、3年連続で過去最大を更新した。長く安心して使える公共施設を目指して前倒ししてきた建設事業や市制施行20周年記念事業などが押し上げた。子供のための施策やブランド発信には特に力を入れる。
 

  18日開会の市議会3月定例会に予算案を提出する。10月に任期満了を迎える太田寛市長=1期目=は10日の定例記者会見で「任期最後の集大成の予算になる」とし、公約の達成状況について「ほとんど手を付けていて、ある程度進ちょくしている」と説明した。
 歳入では、給与所得や就労人口の増加などで市税収入を前年度当初比8・4%増の122億2337万円と見込む。全体の事業規模が膨らんだため、財源調整などで基金からの繰入金が同比24・6%増の37億623万円と大幅に増える。歳出では、普通建設事業費が同比6・4%増の79億7154万円。穂高健康支援センター改修事業に3億3878万円など、前倒しの建設事業が押し上げた。
 市制施行20周年記念では、市の実施分で31事業7890万円を計画している。9月28日にANCアリーナ(市総合体育館)で開催する記念式典に1504万円を計上した。
 子供の施策では、18歳までの窓口医療費の無料化で7568万円を負担し、食材価格の高騰による学校給食費の増額分を公費負担する費用で7388万円を盛り込んだ。ブランド発信も視野に入れた施策として、車のご当地ナンバー「安曇野ナンバー」の5月交付開始に合わせ、ほぼ全ての公用車309台のナンバープレートを付け替える費用に1061万円を計上した。