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塩尻西小の女子バンド14日に熱演へ  急逝した大野校長のエレキで

息を合わせて練習するロックバンドの児童たち

 塩尻市の塩尻西小学校3年1組の女子児童有志でつくる音楽バンド「Black Cats(ブラックキャッツ)」は、14日に校内で開かれる「西小ライブ」で演奏する。ギターやドラムスなど、初めて触れる楽器に挑戦して1年目だが、休み時間に練習を重ねて腕前を上げてきた。1月に亡くなった大野征二校長の愛用のエレキギターを遺族の厚意で借りられることになり、「かっこいいステージにしたい」と意気込んでいる。

 メンバーは備前心さん、山口桃葉さん、大和瑞季さん、北山葵さん、佐野日菜子さん、米窪玲那さん、担任の清水孝利教諭。ボーカル、キーボード、ギター、ベース、ドラムスで、演奏曲の「日曜日よりの使者」と「老人と海」を練習している。
 グループの結成は、北山さんが昨年度に大野校長が西小ライブで演奏する姿を見て「やってみたい」と目指したことがきっかけ。児童たちは、大学時代に音楽バンドを組んでいた清水教諭に手ほどきを受け、インターネット上の動画も参考にして、弾き方やコードの押さえ方、歌い方などを覚えた。北山さんは「みんな頑張って練習していて上手になっている」と実感している。
 大野校長のギターで演奏する大和さんは「使わせてもらえてうれしい。当日はミスをしないように演奏したい」と張り切っている。西小ライブは午前10時半からで、地域の人も鑑賞できる。