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生坂の赤地蔵に屋根 住民が完成祝う

木製の屋根が取りつけられた赤地蔵

 生坂村日岐区の白日常会の住民から信仰を集めている村指定文化財「赤地蔵」に、木製の屋根がかけられた。9日、完成を祝うお披露目会が現地であり、住民約20人がお参りをして、大事に守り継いでいくことを誓っていた。

 村内の大工に依頼して完成した屋根はヒノキや杉などさまざまな木材が使われており、高さ73センチと55センチの大小の石像2体を守るように設置された。
 常会によると、地蔵が身に着けている着物などが日焼けで色あせてしまうことから3年前に話が持ち上がり、村の支援も得て実施した。
 赤地蔵は雨ごいをはじめ、家内安全や無病息災などをかなえる身近なお地蔵さまとして親しまれており、安坂清人区長は「非常にうれしい。地区の団結が強まればいい」と話した。前日の雪も屋根が防いでくれ、赤地蔵が身にまとう毛糸の着物や頭巾もぬれずに済んだ。奥野祐二常会長は「立派な物ができてありがたい。常会の住民にとっても心のよりどころとなる。きれいに守っていければいい」と喜んでいた。