パラスポーツ楽しもう 松本市や長野県が体験会

松本市内で8日、市や県が主催するパラスポーツの体験会が開かれた。休日を利用し、障害の有無にかかわらず誰もが楽しめるパラスポーツを通じて共生社会を実現しようと、行政が積極的に体験する機会を提供している。
市は里山辺体育館で障害者や全ての年代が参加できる「Jポップダンス」の体験会を開き、市内外から約40人が参加した。フィットネスを通じてチャリティーを行うNPO法人CFM実行委員会のメンバーが講師となり、参加者は軽快な音楽に合わせてリズミカルに体を動かした。
初めて体験した村上登美子さん(74)=里山辺=は「多くの人と一緒に踊れるのが楽しい。気持ちが一つになれた」と喜んでいた。市は本年度、全10回のパラスポーツの体験会を企画し、フライングディスクやフロアホッケーといったあまり知られていない競技に親しむ機会を設けた。
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県は商業施設・イオンモール松本(中央4)で車いすバスケットボールとブラインドフットボールの体験会を開き、買い物で訪れた家族連れらが競技への理解を深めた。
県は平成30(2018)年6月に日本財団パラスポーツサポートセンターと協定を締結し、パラスポーツの普及を目的とした協働プロジェクト「パラウェーブNAGANO」の一環として企画した。
担当する県スポーツ振興課の岡田浩太朗さんは「気軽にパラスポーツに接する機会をこれからも増やしていきたい」と話していた。