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初庚申に向け福だるま準備 松本市梓川の真光寺で15、16日

初庚申の縁日に向けて福だるまを準備する総代たち

 中信地域の庚申信仰の総本山として知られる松本市梓川上野の真光寺で15日と16日、初庚申の縁日が営まれる。本尊・青面金剛像の代わりに前立本尊を御開帳し、縁起物の福だるまを販売する。縁日に向け、総代たちが福だるまへの筆入れなどの準備を進めている。

 福だるまは予約分だけで約600個あり、総代たちが「家内安全」「無病息災」「商売繁盛」「良縁祈願」などの願いを背面に筆で書き入れている。予約は中信地域が多く、県外からも入っている。ほかに当日販売分もあり、準備作業は会場設営などを含めて縁日前日まで続く。
 総代の斎藤久純さん(71)=梓川上野=は「筆に心を込めて書いている。予約する全員を覚えているわけではないが、願い事が良縁から子宝に変わると成就したことが分かり、励みになる」と話す。
 15日の宵庚申は正午~午後10時、16日の本庚申は午前8時~正午。16日午前10時から大般若法要がある。問い合わせは真光寺(電話0263・78・4662)へ。