地域の話題

商店主講師に学び深める 松本市街地で「まちゼミ」スタート

赤羽さん(手前)から松ジュースの作り方を学ぶ参加者たち

 松本市街地の商店を会場に、店主らが講師となって知識や情報を伝授する「松本まちなかゼミナール(まちゼミ)」が1日に始まった。ゼミを通して店のファンを増やし、街の活性化につなげようと松本商工会議所が主催。第16回の今回は3月2日までに、美容や健康、食や工芸など27講座が開かれる。

 開智1の「カフェ144」では「松ジュースのヒミツ」と題した講座があり、初日は市内から6人が参加した。同店を夫と営む赤羽昌子さんが知られざる松の効用や店のメニューにも加えている松葉のジュースを紹介。松はケルセチンやビタミンK、A、C、アミノ酸といった栄養素に優れ、抗酸化作用や血圧の安定、リラックス効果などさまざまな効能があるとし、松ジュース作りを実演した。
 参加者は「目からうろこ」とばかりに身を乗り出し、初めて来店した近くの女性は「とても興味深かった。いいお店を知れたことも良かった」と話していた。
 まちゼミは愛知県岡崎市が発祥の取り組みで、松本市では平成25(2013)年から開かれている。