政治・経済

筑北・移住サポート住宅の完成間近

11日にお披露目される移住サポート住宅の改修を進める飯塚さん

 筑北村坂北の旧筑北小学校近くで、村では初となる「村移住サポート住宅」が完成間近となった。村地域おこし協力隊員で企画財政課に所属し、移住・定住支援の業務に携わる飯塚るり子さん(36)が準備を進めてきた旧校長住宅の活用事業で、11日午前10時~午後2時にお披露目イベントも計画している。

 サポート住宅は、筑北村への移住を希望し村の空き家バンクに利用登録している村外在住者に、村の住み心地を確かめてもらう施設だ。JR坂北駅から徒歩約10分の好立地にある。1月22日に村議会臨時会で可決された条例によると、貸出期間は連続4日(3泊4日)以上30日以内。料金は1泊2000円(4~10月)~2500円(11~3月)となる(別途、寝具1組3000円、シーツ交換1回500円が必要)。
 同住宅は、昭和55(1980)年に建設された木造平屋建て住宅(床面積約62・4平方メートル、土地面積約263・6平方メートル)で、耐震補強工事を終えている。改修では6畳2部屋と8畳1部屋のふすまや壁を取り払って開放感ある空間に改造した。昨年5月からワークショップを実施し、キッチンの改良や壁のしっくい塗り、家具作り、ふすまの張り替えなど県内外の延べ40人が改修体験をしながら直してきた。
 3月中はプレオープンとして上限2泊3日で、無料で利用できる。おととしに夫と東京都内で開業した1級建築士事務所と村との「2拠点生活」をしてきた飯塚さんは、3月に隊員を〝卒業〟した後も同住宅の運営に関わる。飯塚さんは「近年は仕事との両立で2拠点生活を望む人も増えている。住み心地を確かめてほしい」と願う。
 住宅の問い合わせは村企画財政課(電話0263・66・2111)へ。