移住したい都道府県ランキング 長野県19年連続1位

宝島社が発行する『田舎暮らしの本』による「移住したい都道府県」ランキングで、長野県が19年連続1位になった。県などが昨年7月に東京都内で開催した「信州で暮らす、働くフェア」が過去最多の来場者を記録するなど、県などの取り組みも奏功しており、担当の県地域振興課は「都市部からのアクセスがよく、雄大な自然の中での子育てに魅力を感じる人も多いようだ」としている。
同課によると『田舎暮らしの本』の昨年1月号から12月号分の愛読者はがき(ネット回答を含む)による「移住したい都道府県」を集計した。2位は沖縄県、3位は北海道だった。
長野県への移住に関しては、県と市町村、民間団体の連携により「田舎暮らし『楽園信州』推進協議会」(事務局・県地域振興課)が平成18(2006)年に設立され、「オール信州」で取り組んでいる。本年度は、三大都市圏で信州の多彩な魅力を切り口にした移住セミナーや相談会を40回以上開催している。県などが主催の「フェア」には市町村や関係団体のほか、県内の企業30社も参加して「仕事」と「暮らし」をセットで提案した。
県などが昨年末に取りまとめた人口戦略でも「信州の強みを活かした移住・関係人口の増加」が柱の一つとなっており、同課は「県内への人の流れをつくっていきたい」としている。