塩尻市内のブドウ園にもふもふ野鳥

塩尻市内ではこの時季、ブドウ園の棚の上などで、もふもふと丸く膨らんだ野鳥の姿が見られる。羽毛の間に空気を入れ、温めることで寒さをしのぐ野鳥の知恵だ。ふっくらとしたお餅のような姿がかわいらしい。
28日に市内のブドウ園で観察していると、何羽かの野鳥が棚の上で体を丸くしていた。かわいらしいが時折、さっと地面に急降下して虫を捉え、再び棚に戻ると満足そうにほおばっていた。
信州野鳥の会顧問の上條恒嗣さん=松本市県1=によると、松本地方で冬を過ごすジョウビタキやモズなど多くの野鳥に見られる姿で、特に丸々としたスズメは「寒雀」という冬の季語にもなっている。上條さんは「かわいらしい姿はシャッターチャンス。いろいろな場所で見られるので観察してみてほしい」と話している。