筑北で初の中学生議会 政策を提案

筑北村と麻績村で27日、子供たちが議場で各村長らに村づくりの政策を提案し、要望する模擬議会がそれぞれ開かれた。筑北村は昨年まで8年続いた小学生議会を改め、聖南中学校3年生全18人による初の中学生議会を開催。麻績村は19回目の小学生議会に6年生全21人が出席した。子供たちは生まれ育ったふるさとをより良くするため、仲間と話し合った願いや課題解決のアイデアを伝えた。
聖南中の3年生は、太田守彦村長や各課長、鎌田欣子村議会議長に空き家問題や松枯れ、観光・産業PRなど6テーマで提案した。このうち伝統文化継承グループは、おととし休止が決まった坂北青柳の伝統行事・狐の嫁入りについて「地域外の人も参加できるようにして、観光として祭りを続けられないか」と提案。発言した地元の青柳颯汰さん(15)は「伝統の祭りがなくなるのは残念で悲しい。復活へ地元との相談やPRで村が協力してくれれば。できれば自分も関わりたい」と話した。
麻績小の6年生は、塚原勝幸村長や各課長、村議会議員に学校体育館へのエアコン設置や聖高原駅の環境改善など四つのテーマで提案した。うち3人一緒に、聖高原スキー場への初心者コース整備を訴え、具体策で立って乗れる雪上エスカレーター「ムービングベルト」設置を呼び掛けた菊地颯太君(12)は「緊張したけれど貴重な体験ができた。村は費用も含めて大丈夫か考えてみてほしい」と願っていた。