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街の未来図市民が描く 松本で催し 公園活用策など鳥瞰図に

「屏風絵」の公開制作でアイデアを出し合う参加者

 市民の手で松本市中心市街地の将来像を描くイベント「絵に描いた餅を描く」が26日、松本市大手3の市立博物館で開かれた。市民ら約40人が参加し、一人一人が思い描く街の姿を仮想空間や鳥瞰図に再現し、参加者同士で共有した。

 市民有志による「松本都市デザイン学習会」(山本桂子代表)が主催した。それぞれ「曼荼羅」「屏風絵」「メタバース」と題した三つの公開制作を実施。「屏風絵」では駅前記念公園(本庄1)やあがたの森公園(県3)の鳥瞰図に芝生や街路樹、人を模したシールを思い思いに貼り、夏でも歩きやすい木陰のある街路や、街を訪れた人が憩える芝生広場などのイメージを膨らませた。「メタバース」では仮想空間に駅前記念公園の風景を再現。マルシェイベントに多くの人が集まる様子を体験して公園の活用策を考えた。
 学習会は井上本店(深志2)や松本パルコ(中央1)の閉店発表を受けて昨年から市民参加の街歩きイベントやワークショップを開催していて、その際に参加者から出た意見やアイデアも展示した。
 信州大学経法学部1年の小林満里花さん(20)は「今までなかった考えがあふれてきて楽しかった」と話していた。