塩尻の塩原真澄さん 栽培し、自ら撮影した果実の写真 「婦人画報」の挿絵に採用

果樹を栽培しながら、その写真を撮影している塩尻市宗賀の塩原真澄さん(50)の作品が本年度、月刊の生活情報誌「婦人画報」の来月号予告の挿絵に採用されている。ボタニカルアート(植物細密画)のように果実の細部までを写した作品が注目を集めている。
挿絵となる写真の題材は、塩原さんが実際に育てた果物をメインに、春はサクランボやアンズ、夏は桃、秋はブドウのシャインマスカットやピノ・ノワールと旬のものを選んできた。31日に発売予定の3月号では、次号予告の挿絵だけでなく、自身の特集も掲載予定となっている。果実そのものだけでなく、枝や葉、花など収穫されるまでに果物が見せる姿をその都度撮影し、1枚に構成した作品なども紹介する。実際に果物を育てながら撮影している塩原さんの世界に触れられる。
最近はボタニカルアート風の作品だけでなく、栽培法を工夫して面白い形に育った果物を撮影する作品にも取り組んでいる。塩原さんは「どこにもない、誰も見たことがない1枚を撮影したい」と話している。