塩尻・ならい湖 全面結氷

塩尻市奈良井の奈良井ダムが、奈良井川の流れをせき止めている「ならい湖」の湖面が全面結氷した。例年よりは少なめだが、周辺には15センチほどの積雪がある。川を吹き下り、周囲の山々でさまざまに方向を変える風が雪を材料に、氷の表面にモノクロームの複雑な模様を描いている。
よく晴れた22日は、青空の下に湖面が映えた。許可を得て、通常は立ち入り禁止となっている高さ60メートルの堤の上を歩くと、はるか遠くまで氷原が続く光景を眺めることができた。
一帯は50センチほどの積雪も珍しくなく、吹きだまりになる堤の西端付近ではメートルくらいになることもあるという。今週は暖かい日が続いているが、堤の上部で1070メートルと標高が高く、人里とは天候が異なる。
全面結氷が観測されたのは12日。5人いる管理人の1人の小林光男さんは「ここは寒い。全面結氷になった時期は例年並みかな」と話していた。